哲学カフェ・対話の話

哲学カフェ、哲学対話の参加や主催をする中で、考えたことを記しています。深い話はありません。哲学カフェ参加の感想は、対話中に出た話と、後で考えたことが混ざっています。

2023-01-01から1年間の記事一覧

テーマあるある「〇〇とは何か」

対話のテーマ(お題)として、一つの単語だけを持ってくるやり方で、おそらく全国で最もよく行われる方法かと思う。 テーマにふさわしい単語は、何でも良いわけではない。あまり使われない方から考えてみよう。 1.固有名詞。 例えば中島みゆきの歌詞は、お題…

ある日の哲学カフェ「友達は必要か?」

少し気持ちのざわつくようなテーマがいい。よく言う哲学カフェのモヤモヤというのは、普通は問いに対する意見に対しておぼえるものだが、この場合タイトルの問いの段階で始まっている。 主催者がテーマを決める時に、仮に友達に関してならば、単にタイトルを…

あるある 話が長い問題

先に断っとくと、今回の記事は無駄に話が長い。最後まで読む人いるかなあ。 対話の中で話が長くなる人にはいくつかのパターンがある。一つは「同じことを反復する」。これは「自分の考えが正しく伝わっているのか?」という不安から来ることが多いようだ。こ…

今日の哲学カフェ「恥ずかしいとは」

「西洋は罪の文化。日本は恥の文化」みたいな話は、一切出ない2時間。だからどうかはあまり関係なく、終始おもしろい会だった。比較文化ではなく、各人が自分の恥ずかしいという感情にフォーカスするのを、聞き、話す瞬間は、ある種のスリリングさを伴って…

一日で教育二題続き

「日本の教育には何が足らないのか?」という、ビッグプロジェクトっぽいというか、朝ナマ的というか、市井の哲学対話ではあまり拾わないお題で、主催進行の人もやや危惧しながら始めたと、後の雑談でも話されていたが、こんなんも、たまには参加してみると…

一日で教育二題

たまたま教育に関する哲学カフェを、同じ日の午前に対面式で、夜にオンラインで参加するという経験をした。 午前は「教えられることと、教えられないこと」 「教える」という意味を、「伝える」に近く限定するか、「教育」まで拡大するかで、方向性が変わっ…

ある日の哲学カフェ 神や仏がいると考えて…

信仰絡みの対話のしにくさは、根本のはじまりのところが「人それぞれ」であることから予測できる。個別の宗教学の話をせずに語れることが多くあることを、想像できないのか、しようとしないのか、不自由な(と本人は思っていない)まま終わってしまう人がいる…